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Vol. 1 カリフォルニア住民投票事項２ / Victory for Prop 2 バイヨートーク 培養肉に関する架空のおはなしです。 ゴトンゴトーンゴトンゴトーン ここは都内から郊外へ向かう夜も更けた電車のなか・・・ 車内は疲れた雰囲気。 ある中年のビジネスマンが雑誌に目を落としている。 そこには培養肉に関する記事が。 バイヨーニク。聞き慣れない言葉を繰り返してみる。 ばいよ～にく～、ばいよ～にく～。次はばいよーにくです。 車掌が駅の名前をアナウンスする声と重なる。 その記事によれば、培養肉とは、動物の肉から培養してさらに多量の肉をつくっているそうで、近く市場に登場するとのことだ。 ばいよ～にく～と聞こえた駅で下車する。 あ、どうも。 おー、これはどうもどうも。 しまった。近所の人に会ってしまった。 家の近くまで何の因果か一緒に歩いて会話をしなければならない。 書類のつまった鞄が重く感じられる。 会社員：「どうですか、最近は。」 近所の人：「いやあ、最近疲れやすくてねえ。でも、○○さんはまだお若いから、こんなに身体が重くなる感じはまだまだ先のことですよ。」 会社員：「いえいえ、とんでもないですよ。私も今日、ある接待で、赤ワインとステーキをおつきあいさせてもらったんですがね、いや美味しかったんですよ、でももう今は胃の調子が悪くて苦しい感じですよ。若いときはこんなことなかったんですがね〜。明日はお茶漬けにしたいですね。」 近所の人：「はっはっは、そうですか。いえね、私も最近は、必ずだいこんおろしが夕食にないと朝の胃の調子が・・・」 会社員：「いやあ～わかります、わかります。それに最近の食べ物は、狂牛病やら、鳥インフルエンザやら、化学肥料がなんたらとか、もう何がなんだかわかりませんよ。何を食べてよいのやら。うちの犬のほうがまだましなもの食べてる気がしますよ。ははは。」 近所の人：「はっはっは。しかし、そういうことを考えると胃が重いのも、胃のせいじゃないってことかもしれませんな。へんなものを食べなければ、まだまだ胃も若くいけるかもしれんですよ。」 会社員：「ほっほっ。いやあそのとおりそのとおり。いえね、実はさっき電車の中で面白い記事を読んだんですよ。肉をですね、牛の肉とか、培養して、身体に悪いものも入っていないかわりに、栄養も整えてあるらしいんですね。」 近所の人：「ほ～、なんだかSFの世界のような話ですな～。それはもうあるんですか？」 会社員：「ええ、その記事によれば、培養した肉が安い価格で買えるかもしれないんですよ、もうすぐ。そのうち、肉だけでなくて、培養トロとか、培養ガニとか、培養さざえとか出てくるんですかね、安い価格で。」 近所の人：「すべて培養になってくるわけですな。いや、でも海鮮ものも最近は水銀がすごいらしいですからね。これ以上抜け毛はイヤですよ。培養の、私は食べますよっ。胃のため毛のため。」 会社員：「はっはっは。美味いんですかね？」 近所の人：「どおーでしょうかねえ。でも納豆も発明した国ですからね、たいていのものは美味くなるんじゃないでしょうかね。はっはっ。」 一瞬の沈黙・・・ 近所の人：「そういえば納豆で思い出しましたがね、うちの娘はなんだか最近マクロなんとかっていう玄米菜食だかにはまってるんですがね。どうだろう、そういうのも食べないのかと思いますね。」 会社員：「最近の子達は進んでますからね。さっぱり何を考えているのかわからないときもありますね。」 近所の人：「いやまったく。」 会社員：「あっそれではここで。」 近所の人：「あどうもそれではまた。」 。。。。 ガシャ （玄関を開ける音） 近所の人：「ただいまー。」 近所の人の妻：「おかえりなさーい。あら早かったわね。」 夫（近所の人）：「もう１２時だよ、きみ。」 妻：「まあまあお夕食は？」 夫：「うん、お茶漬けをちょっと。」 娘：「あ、お父さん、おかえりなさい。」 父：「花子も最近は遅くまで起きてるな。ところで、マクロなんとかはどうだ。」 娘：「マクロビ。どうって？」 父：「いやさっきな、ご近所の○○さんと駅から一緒に帰って来たんだけど、なんだか話によると？培養肉ってのが今度出るらしんだってさ。ほら、で花子はそのマクロビっていうのに凝ってるから、そういうのもダメなのかなと思ってさ。」 娘：「あ、培養肉ね。知ってる。マクロビは玄米菜食で身体のバランスを整えるっていう方法だから、わからないけど・・・。ちょっと興味はある。それに、培養の皮とか、毛皮とかあれば、動物を苦しめなくていい靴やバッグやコートが出来るし、ビニールと違って土に戻るしね。今ある普通の皮や毛皮も化学物質が相当使われているんじゃないかな。培養モノで化学物資が入ってなければ逆に土に綺麗に還るしね。いいんじゃないの。環境とか、、飢餓問題とか、、」 父：「ほお、詳しいな。」 娘：「うん。昨日発売したワイヤードって雑誌をちょっと立ち読みしたの。もしかしたら○○さんもその雑誌を見たんじゃないかな？」 父：「ワイヤードってあのおたくっぽい？駅ビルの本屋にあった・・・ ほおお、○○さんはやっぱり若いな。」 娘：「お父さん、どうしていつもそこにいくの。」 父：「あ、そっか。はっはっは。さ、お茶漬けお茶漬け。」 。。。。。。。。。。。。。 以下は○○さんが電車の中で読んだかもしれない培養肉記事です。 「タンク培養の人工肉」普及は間近？：培養食肉シンポジウムからのレポート by Wired Vision ○○さんはひょっとして、この記事をビジネスに役立てようと読んでいたのかもしれません。気も若い○○さんのこと、大いにあり得ます。 ＜後日談＞ ○○さんは、じつはペットフードの会社にお勤めで、マーケティング部門をまかされている方でした。日頃 新聞などで読んでいた、使い捨てのようなペットの扱いに憤慨し、自分のビジネスを通して何か出来ないかと考えていたところでした。そこで、この培養肉の記事を読んだ後、近所の方が話した「わたしよりもいいものを食べている、ははは」という幸せなワンちゃんのことが耳に残り、培養肉をペットフードに導入出来ないか上司に掛け合うことにしました。そして、他の動物を犠牲にしないペットフードを開発・販売する初めての会社として、本当に動物にも環境にもフレンドリーなビジネスをしてゆこうと、○○さんは心に決めたのでした。 作 みずぐちまさみ
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ファクトリー・ファーミング（工場式畜産農業）が作り出す動物の苦しみも、温室効果ガス放出も、土壌汚染も、地下水枯渇も、心臓病も、狂牛病、鶏インフルエンザ、豚インフルエンザの心配も！！、、、、、激減する？ 新しいクルーエルティー・フリーの食品産業、、、、が生まれる！？ Learning２回目は培養肉のお話です。 培養肉とは？
   これらを見て思わず舌が反応してしまった人！と聞いたらいたるところで手が挙がりそうだ。 街に溢れる肉料理のレストラン、そしてそれらに続々と入りこむ人々。もう肉は私達と切っても切り離せない関係である。ジューシーでボリューミーな肉は私達を魅了し、その“肉旋風”は今や欧米だけではなく、全世界で吹き乱れている。 さて、これらの肉が栄養たっぷりの培養液に満たされた試験管内で育てられたものになる日がくるとしたら、あなたはどう考えるだろうか？ 2008年にアメリカのサウスカロライナ医科大学で研究している生物学者のVladimir Mironov氏が、動物の皮膚組織から人工の肉を培養することに成功した。その肉には愛情を込めて“shmeat”と名付けられた。以下がその写真である。  Photo Credit: Tissue Culture and Art (TCA) Australia
Mironov氏によると、味は七面鳥に似ているという。まるでSF映画の一場面に出てきそうな話だが、現実だというのだから驚きだ（National Public Radio）。 また、同年には人工培養食肉のシンポジウム『In Vitro Meat Symposium』(ノルウェー、オース)が行われた。現時点で温室効果ガスの51％は家畜が原因だということ(World Watch Institute)、そして世界的な中産階級の増加による食肉消費量の倍増が懸念されていることからこのシンポジウムにはさまざまな科学者、環境問題専門家、食品業界の専門家が参加した。ちなみに食肉の消費量は過去50年で2400万トンから6500万トンと約3倍にも増大している（Wired Vision）。 それらに追従して国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会（People for the Ethical Treatment of Animals, 通称PETA）」も「2012年までに市場で展開可能な量と価格での食用培養肉を開発した人に100万ドルの賞金を与える」と培養肉研究のサポートを表明した（Slash Dot )。 紹介した以外にも様々な運動が現在行われており、培養肉を取り囲む近年の潮流はこれから一層強くなりそうである。 ではなぜ培養肉がこんなにも取り上げられているのだろうか？挙げられている主な利点は以下の５つだ。 ●●●●(1) 飼料用穀物の生産と加工、ブリーダー、家畜の繁殖、飼育、解体、 ●●●●●●そして加工施設費などが不要に ●●●●(2) それに伴う工業畜産農業の問題点解消 ●●●●(3) 穀物の間接消費が大幅減少 ●●●●(4) 従来よりも健康的な肉の提供が可能 ●●●●(5) 残虐な精肉工程をなくせる まず (1) 飼料用穀物の生産と加工、ブリーダー、家畜の繁殖、飼育、解体、加工施設費用などが不要になる、この点から見ていこう。 試験管食肉の研究に資金を提供する非営利団体New Harvestの代表Jason Matheny氏は、「食用の細胞組織を作る最も簡単な方法は『食肉シート』を作ることだ」と述べている。ではこの『食肉シート』とは何か？これは動物の筋細胞と脂肪細胞が大きなシート上に広がるように培養されたものであり、厚さは１ミリほどで、厚みを出すために重ねたり巻いたりもできる。ちなみにこの食肉シートの培養期間はほんの数週間ほどで、量産されれば上記のコストは簡単になくせると考えられる（Wired Vision）。 次に (2) それに伴う工業畜産農業の問題点解消だが、現在の工業畜産農業の問題点として以下の点が主に論議されている。冷蔵庫にある肉を思い出して一気に萎えてしまった方も多いのではないだろうか。 ●●●① 肉に含まれる病原菌や汚染物 ●●●② 日常的な家畜に対する抗生物質投与から生まれた耐抗生物質のバクテリアの発生 ●●●③ 家畜に対しての穀物や水の不効率な使用 ●●●④ 家畜工場から発生する土壌、水、大気汚染 そして (3) 穀物の間接消費が大幅減少。 私たちが現在食べている食肉を作る際、骨格や神経組織といった食用に適さない部分や代謝のために、家畜に与えた飼料の75〜95％が失われるという。これは相当な数字だ。つまり食肉消費は人に供給されるべき穀物が牛や豚や鶏などの動物に供給され、その動物を人が食べるという穀物の間接消費であり、とても非効率なのだ（Wired Vision）。 年々その量は着実に増加しており、それはつまり間接消費もどんどん増えている、無駄が増大している一方だということだ。 そして具体例を見てみよう。アメリカ人の穀物消費量の平均は年間800キログラムである。そして何と、その5分の4以上が間接消費なのだ。一方、貧困層の人々の穀物消費量を見てみると、平均年間200キログラムに満たないという現状だという。歯がゆい以上に、なんとも苛立たしさをおぼえるような落差だ。培養肉の成功の暁には、この空しい間接消費はなくなって貧困国の食料不足問題に一気に光がさすのではないだろうか（飢餓と肉食)。 また、気になるのが (4) 従来よりも健康的な肉の提供が可能という点だと思うが、これはどういうことか？ 一言で答えると”カスタムメイド肉”である。前述のMatheny氏によると、人工培養食肉を飼育場で生産するどんな食肉よりもずっと健康に良いものに整えることも可能だという。心臓に優しいオメガ3脂肪酸を豊富に含んだものにしたり、個人の好みに合わせてタンパク質や舌触りを調整したり、食物由来の病気を引き起こさないように選別したり・・・などなど、色々な”カスタム”ができるというわけだ。ゆえに脂肪過剰摂取から引き起こされる病気も大幅に減らせると見込まれている（Wired Vision)。 最後に (5) 残虐な精肉工程をなくせるという点。これは私達が一番深刻に受け止め、自らを振り返って考える必要があるのではないかと思う。 Future Food によると、年間約５５０億匹もの動物たちが食用のために虐殺されているという。(2)でも挙げたが、現在、肉の生産手段は工場畜産農業と呼ばれるものである。そこでは残虐極まりない光景が広がっている。身動きが一切とれないような閉塞された場所での飼育、麻酔なしで行われる動物たちの身体の切断・・・それは聞いただけで耳を覆いたくなるようなものばかりだ。 豚の飼育を例にとってみよう。雌豚は次世代の豚肉である子ブタを産ませられるために大量に飼育され、自分の体と同サイズの鉄のケージに入れられ飼育される。そこでは身動き一つとれず、なんとかしゃがめることもできるが、ほとんどはただ立ってるか泣き叫ぶしかできない状態なのだ。  ○●●  そしてこの鉄ケージはとても造りが粗雑で、彼らの皮膚には傷が絶えず、炎症を起こしている。それが原因でできた傷で豚が病原菌に感染することもしばしばあるという。これらのような悲惨な状況は豚だけではなく、他の動物達も同じである。こうしてる間にも一匹、また一匹と動物たちは人間の食欲のためにすさまじいスピードで命を失っているのだ。 しかし物事には“コインの裏”がつきもの、これが現状だ。培養肉に関して問題点がいくつか挙げられている。 Mironov氏によるとshmeatがまず直面する問題は“設備と資本金、消費者の需要”だという。彼は「消費者の需要がない、または非常に高価になってしまう状態でshmeatの生産を始めることはできないため、タイミングを見計らう必要がある」と述べている（National Public Radio)。消費者の需要はまだ測りかねるが、培養肉の研究に資金を提供する非営利団体New Harvestを率いるJason Matheny氏によると、現在生物医学の研究用に使われている栄養溶液で培養するとすれば１ポンド(約454グラム)の食肉を作るのに1000ドルから1万ドルの費用がかかるが、植物や菌類からとった栄養素を使うことで食肉1ポンドあたりのコストを約1ドルに引き下げることができ、従来の食肉と競争可能になるという。そしてこのような未来はそう遠くはない、とも断言している(Wired Vision)。 そして最大の関心とも言えるであろう、“食感”。ハワイに本社のあるTissue Genesis社でエンジニアリング担当副社長を務めるPaul Kosnik氏は足場なしで筋肉を培養する方法に取り組んでいる。適切な組み合わせの細胞を、3次元的な環境の機械の土台を使って培養し、実際の筋肉と似た長い繊維状になるようにするという方法だ。これが成功すればほぼ本物の肉の味、食感が得られるという。しかし組織内に血管を作る方法がまだ考案されていないのが現状だ。(WiredVision)。 この他にも分子生物学者のMargaret Mellon氏が言うように肉を培養するのにあたって多くのエネルギーが必要となることから大量の化石燃料を消費してしまうことなどなど、まだ懸念要素は多々あるというのが現在の進捗状況である（National Public Radio)。 培養肉の考えは実は今に始まったことはない。例えばウィンストン・チャーチルも提唱者の一人だったようで、1932年に出版した自身のエッセイ“Five Years Hence”内で"We shall escape the absurdity of growing a whole chicken in order to eat the breast or wing, by growing these parts separately under a suitable medium."（胸肉や羽肉を食べたいがためにまるごと一匹鳥を飼育するという不合理なことはやめて、適した方法でそれぞれの箇所を生育すべきだ）と語っている (The Australian)。これは当たり前かもしれないが、当時は「実現不可能の空想物」として相手にされなかった。しかし約80年の時を経た現在、それがもう目の前に見えている。人間の技術進歩はどこまで階段を登っていくのだろう、そう驚嘆せざるをえない。 しかし驚嘆しているだけで終わり、それで良いのだろうか？これから技術が進歩していって未来は変わっていくと思われるが、私達が己の欲のために他の動物達を虐げてきた過去や現在の悲惨な状況、そしてそこから生まれた諸々の問題を一度振り返ってみる時が今なのではないだろうか？技術がどんなに進歩しても、それを使う私達人間が内省の心を持つことを怠れば、また違う形で問題は起こってくるのではないだろうか？ これを読んでいる一人でも多くの人達が自分たちの身の周りを振り返って何かを考え、新しい価値観を持ち、少しでも行動変化を起こしてくれたら非常に喜ばしい限りである。どんなことでもいい、これを機に是非自分なりに考えてみてほしい。過去の人類の歴史を見てもわかるように、市民一人一人の小さな行動の変化が大きな変革を起こすのである。 記事 増淵あゆみ
＜参考リンク＞ 栄養： 砂漠緑化計画：藻の培養プール by ナショナルジオグラフィック ニュース Sahara Forest Project by Bellona エネルギー： 生ごみと廃プラスチックから高カロリー・クリーン燃料を製造する技術の開発に成功 by 静岡大学 畜産： 畜産動物を保護する人々と仲間を大切にする動物たちのおはなし Part 1 Part 2 Photograph by Jorinde van Ringen, My Shot, on National Geographic 人間に興味を持って近寄ってくる牛たちの美しい写真です。 。。。。。。。。。。。。。
 『クルーエルティ・フリー・リビング（Cruelty-Free Living)』についてCFTはこのように考えます： 動物を虐待する畜産システムからの食物を摂らない、動物実験を行った、または動物性成分の含まれたコスメティックやボディ＆クリーニング・プロダクトを使 わない、毛皮・革製品など動物への残虐な行為を伴う製品を使用しない、身に着けないなど、ヴィーガニズムと多く重なります。また動物を残酷に扱うペット産業、サーカスなどのエンターテイメント産業、そして生態実験産業などをサポートしない選択をする、なども含みます。この地球に受けた人間という生命として、どのように自然や動物など他種と共存し、人間社会に貢献していけるかを考え、自分の出来るところから選択をしていくというライフスタイルです。 『アニマル・アドボカシー（Animal Advocacy)』についてCFTはこのように考えます： 「自分にしてほしくないことは他者にもしない」という人間の黄金律を、意識と感情と記憶のある他の生命にも適用していく考え方を提唱します。異性、異文化、異思想、異宗教など人間同士の差別のないところに、他生命への差別や虐待もない世界が生まれると思います。 Vol. 1 Victory for Prop 2 It's a little fictional story about cultured meat.
Gattan gattan Gotton gotton (It's the sound of a train, expressed in Japanese, that you hear when you ride on.) This is inside a train running from the center of Tokyo to the suburbs as the night advances. The car is filled with the air of tiredness. A middle-aged businessman is looking down at his magazine. There is an article about hydroponic meat. Hydroponic meat.. he repeats the unfamiliar words in his mind. "Hydroponic meat, hydroponic meat... The next station is Hydroponic Meat" The announcement by the conductor overlaps his voice in his mind. According to the article, hydroponic meat, also known as In vitro meat, is an animal flesh product created by culturing animal meat in a lab without harming animals themselves, and the meat will be in the marketplace before too long. He got off at the station that he heard as Hydroponic Meat. "Oh hi!" "Oh! Hi, how are you?" "Good lord, I met a neighbor" the businessman thought to himself. "...now I must hold a conversation while walking all the way home together." His bag packed with papers felt heavy. The businessman: How is it lately? The neighbor: Well, these days I get tired easily, you know... But you are still young so that it will be a while before your body starts feel heavy like mine. The businessman: No no, not at all! Well, I had some steak and a few glasses of red wine tonight with a client and...please don't get me wrong, it was really good...but I already feel my stomach is heavy and I don't feel good now. It was nothing like this when I was young. I will have 'Ochazuke" (tea over rice) for supper tomorrow! The neighbor: Hahaha, I see. Same here. Well recently I have found that when I don't have grated daikon (Japanese radish) at my dinner, my stomach does not feel well next morning. The businessman: I know! And nowadays foods are contaminated with all kinds of additives, chemical fertilizers, bird flu, mad cow disease and so on and on, I don't know what is real food anymore. I feel my dog eats better stuff than I do! Ha! The neighbor: Hahaha! But when you think of such things, the reason why our stomach feels heavy may not be due to our age. If we don't eat strange things, our stomach may stay still young! The businessman: Haha! Indeed, indeed. Well, I just found an interesting article while I was on the train. There's meat called hydroponic meat... like cultured cow's meat and it does not contain anything that is bad for your health and it's nutritionally balanced. The neighbor: Wow, is that so? That sounds like a Science Fiction story. Does it already exist? The businessman: I think so. According to the article, hydroponic meat will be inexpensive before too long. And who knows, maybe not only cow's meat but also I wonder if someday we will be able to purchase hydroponic toro (the fatty meat of tuna), hydroponic crabs or hydroponic abalone cheaply too. The neighbor: So all the meat may become hydroponic someday... I see... I heard sea food can be heavily contaminated with mercury. I don't want to lose any more hair, so I will eat the hydroponic ones. For my stomach as well as my hair! The businessman: Hahahaha! ...I wonder if it tastes good. The neighbor: I wonder, too. But Japan is the country that invented Natto (fermented soy beans) so probably most cultured stuff can be made to be delicious. Hahaha. A moment of silence ・・・ The neighbor: Oh, Natto reminds me that my daughter is currently into macro something or other, like eating brown rice and veggies. I wonder if she would eat hydroponic meat... The businessman: Nowadays young people are advanced in so many ways, I often don't understand what they really are thinking. The neighbor: Yes, indeed... The businessman: Oh well, here we are. Home. I will see you soon. Good night. The neighbor: Ok, see you soon. Have a good night. 。。。。 Gacha (It's the sound of an apartment door being opened, expressed in Japanese.) The neighbor: I'm home! His wife: Welcome home! Oh you're home pretty early today. The neighbor: Well, it's 12 midnight already, I mean... The wife: That's right, okay, have you had enough dinner this evening? The husband: Um... I would like a little Ochazuke (tea over rice). His daughter: Hi father, welcome home. The father: Hanako, you, too, stay up late recently, don't you? By the way, how is it going with your macro-something? The daughter: Macrobiotic. What do you mean 'how'? The father: Well, I just walked home with our neighbor Mr. ○○ from the station. He was saying that something called hydroponic meat will be on the market sometime soon. And, see, you are into the macrobiotic thing, I was thinking maybe you wouldn't eat that stuff either. The daughter: Oh that cultured meat. Yes I've heard of that. Macrobiotic is all about balancing out and maintaining the body's condition with certain rules on the way to eat vegetables and grains... So I'm not sure, but I am interested. ...And it's kind of exciting to imagine if we can have hydroponic leather and fur, then we can have leather shoes, bags and fur coats without animals having to suffer. Also, unlike plastics, it all goes back to the soil. I suppose quite a lot of chemicals are used to produce the current leather and fur products, so if it's cultured stuff without chemicals, it should go back to the soil well... That sounds nice... environmentally... but also to help solving world starvation problems... The father: Well well, you really know about it! The daughter: Haha, you would like to think so! I just browsed at a bookstore yesterday and read a little bit of the article in the magazine called "Wired". Maybe Mr. ○○ read the magazine, too... The father: Wired? Oh! That geeky one! I saw it at the bookstore at the train station. Wow, Mr.○○ is still young, isn't he? The daughter: Father, why must you always conclude conversations as if they are young or not? The father: I wonder, too! Hahaha. Okay, I'll have that Ochazuke (tea over rice) now. 。。。。。。。。。。。。。 This is one of the articles in Wired about hydroponic meat that Mr. ○○ may have read on the train. Scientists Flesh Out Plans to Grow (and Sell) Test Tube Meat by Wired He may have been reading this article, thinking "how could I incorporate this information and vision in my business?" Since he's got a young mind, it's very possible. <Sequel> Mr. oo works, in fact, at a pet food manufacturer where he is in charge of the marketing department. Reading pet-related articles in newspapers recently, he has been concerned about the situations surrounding pet industries and upset about treatments of pet animals in disposable ways including puppy mills, fact that many pets being dumped to kill shelters, even shelter trucks picking up unwanted pets in certain regions. He has wanted to do something good for pets through his business for some time.iiThe happy dog who the neighbor said eats better stuff than the owner does, stayed in the mind of Mr. ○○ and probably that helped. Mr. ○○ decided to introduce his company an idea of investing to the cultured-meat technology for manufacturing cruelty-free pet food. He thinks his company should become the first one to sell genuinely animal friendly pet products and promote better future for animals and the earth, that would lead the company to have both respect and bigger success. Written Written by Masami Mizuguchi
Text in English proof-read by Jonny Robertson 。。。。。。。。。。。。。
Vol. 1 Victory for Prop 2 Will the suffering of animals, amount of greenhouse gas emission, land pollution, groundwater depletion, heart disease, fear of mad cow disease, bird flu, and possibly pandemic swine flu, if created by factory farming... be drastically reduced!? Will new technology lead an emerging, more ethically committed food industry? Learning Vol. 2 is the latest information about hydroponic meat. About Hydroponic Meat If I asked, “who has had an instant craving from looking at these pictures?” I bet you would see most people raising their hands straight away. Our cities and towns are full of restaurants that sell meat dishes, and for sure we can see these restaurants are also packed with people. We have developed an inextricable relationship with meat. We are constantly attracted to its juicy and rich taste, and the phenomenal "Whirlwind of Meat" is not only seen in the Western countries but has been sweeping worldwide. Now, what would be on your mind when the day comes that the meat we consume daily could be something grown in a test tube filled with an artificial nutrient broth? Dr. Vladimir Mironov, one of the biologists studying at the Medical University of South Carolina, succeeded in 2008 in culturing artificial meat from animal skin tissue. With devotion, the meat was named "shmeat". Its picture is shown below. Photo Credit: Tissue Culture and Art (TCA) Australia
According to Dr. Mironov, the taste was similar to turkey meat. Like some sentence from a science fiction movie scene Dr. Mironov said, “I am surprised that such thing could happen in reality.” (National Public Radio). Within the same year, the symposium discussing artificial meat culture – In Vitro Meat Symposium (Norway, Orth) – was initiated. Due to the fact that 51% of greenhouse gas is currently produced by livestock (World Watch Institute), as well as the concerns over increasing meat consumption by the growing size of middle class in the world, such symposium is joined by many scientists, environmental experts, specialists from the food industry, etc. By the way, meat consumption has about tripled in the past 50 years, from 24 million tons to more than 65 million tons (Wired Vision). The symposium’s follower, the international animal rights group "People for the Ethical Treatment of Animals (known as PETA)" also expressed its support for the study and cultivation meat by campaigning "100 million dollar prize given to the person who could develop cultured-meat food with appropriate volume and price deployed in the market by 2012." (Slash Dot). Why are the cultured-meat taken up so often these days? The main five advantages are listed as follows: (1) Eliminating the cost for production and processing of feed grain, breeders, livestock breeding, rearing and dismantling, plus lowering the cost for processing facilities; (2) solution toward problems associated with industrial livestock agriculture; (3) largely reducing indirect consumption of grain; (4) ability to provide healthier meat than before; and (5) processing the meat with no cruelty involved. Firstly, (1) let's start discussing the point of the ability to save costs on the production and processing of feed grains, breeders, livestock breeding, rearing, dismantling, and the need for processing facilities. Jason Matheny who represents the nonprofit organization, New Harvest, that provides funds to In vitro meat research, has indicated that "the easiest way to create edible tissue is to make the [meat sheets]". What are [meat sheets] anyway? These are cultures that are spread on a large sheet of animal muscle and fat cells, which are about one millimeter thick, and you can also roll the sheets repeatedly in layers to create the thickness you want. In fact, the culture period of meat sheets would take only a few weeks. Therefore, it's presumed that the cost described above could be easily eliminated if they are mass-produced. (Wired Vision). Secondly (2), regarding the resolution of the issues about factory farming, the following has been debated as the current related issues. Some of you must have imagined the meat in your refrigerator and felt unstrung by it. ●●●●●●①Pathogens and contaminants are often contained in the meat. ●●●●●●②Bacteria born out of livestock antibiotics under general breeding method. ●●●●●●③Inefficient usage of water and grain when rearing livestock. ●●●●●●④Pollution to soil, water, and air generated by livestock factories. In addition, (3) there is a sharp decline in grain consumption and other indirect related expenses. During our food making process, about 75 to 95 percent of the feed given to livestock are lost because of metabolism against inedible parts such as skeletal systems and nervous tissues. This is considered a substantial number. Such reflects great inefficiency since people indirectly consumes grain through eating the animals, which are also fed by the same type of feed grain. (Wired Vision). Every year the amount of meat consumption has been increasing steadily, which is implying that the above mentioned indirect consumption also on the rise, while such increase is in fact unnecessary. Let's look at specific instance. The grain consumption of the Americans averages 800kg per year. Furthermore, more than 4/5 is represented by indirect consumption. On the other hand, the grain consumption among low income population annually averages less than 200kg. Such difference is downright irritating. As one step toward succeeded cultured meat and the condition of indirect consumption may lesson in the meantime, shouldn’t the food shortages in poor countries no longer be a problem? (Hunger and Meat Diet). Moreover, it has come to my attention (4) what it really means that such can provide healthier meat than ever. The answer is "custom made flesh". As Matheny said previously, it is also possible to produce meat much healthier in artificial culture farms – such as meat rich with heart-friendly omega-3 fatty acids, protein, can be adjusted with the texture to suit individual preferences and selected in order to reduce common illness caused by food, and so on, various "customs" that cultured meat will be able to provide. Hence, diseases caused from excess fat intake are expected to significantly reduce (Wired Vision). Lastly, (5) we look at the point of processing the meat food with no cruelty involved. It is my opinion that this point requires some serious thinking and should be contemplated thoroughly. According to Future Food, it is reported that approximately 55 billion animals are slaughtered annually for food. As it was described above (2), today, the majority of the meat industry uses what is called factory farming. We can still see spreading cruelty there, where animals are raised in poor, confined spaces, cutting parts of the animals' body without anesthesia, etc, and things you may hear that are so shocking you could not believe your ears. Let's take pig farming for instance. Many sows are raised in scads to farrow next generation of piglets to become pork. For most of her adult life and during the pregnancy, a female breeding sow is confined in a metal gestation crate which is the same size as her body. In a gestation crate, a sow is trapped and barely able to huddle - most of the time she can only wail standing up. ○●●Many metal gestation crates are made so shoddily that sows may have wounds on their skins that are inflamed. It's said that the pigs are infected with bacterial pathogens due to such inflamed wounds. Not only pigs but also other animals are facing these similar cruel conditions. In fact, each one of these animals is losing his/her life right now, with enormous speed, for human desire to eat. However, things usually have two sides, and this also applies to the cultured meat. I can point out several problematic issues as we speak. According to Dr. Mironov, the first problem facing shmeat is the "availability of capital and equipment, plus the degree of consumer demand.” He said, "if there is no consumer demand, or if the development of shmeat and its production becomes very expensive to begin with, it is necessary to consider when would be best timing for shmeat." (National Public Radio). It is as yet difficult to measure the level of consumer demand, and according to Jason Matheny, the leader of non-profit organization, New Harvest, that provides funding for research of the flesh culture, although 1 pound (about 454g) of shmeat could cost from $1,000 to $10,000 if pertaining to nutrient solution used in cultured meat for biomedical research system nowadays, he asserted that it could lower the cost down to about $1 per pound of meat if using nutrients taken from plants and fungi, and it could compete against the conventional meat. He is also confident that such a future is not far away (Wired Vision). Also, the biggest concern I would have to say is the "meat texture." As said by Paul Kosnik, Vice President of Tissue Genesis Engineering Headquarters in Hawaii, the company is working on ways to culture muscle without scaffolding. Appropriately combined cells are cultured using a base of three-dimensional mechanical environment, through which the long fibers would be similar to real muscle. If succeeded, the most authentic meat texture with similar taste can be obtained. Nevertheless, we have at present not yet devised a way to make blood vessels within the tissue (WiredVision). Besides, as the molecular biologist, Margaret Mellon indicated, the issues including large amount of fossil fuel energy is required to produce loads of cultured meat, etc., the fact is that at present there are also many factors should entail our concerns over cultured meat (National Public Radio). Cultured meat is actually not a modern concept. For instance, Winston Churchill was one of the advocates, stated in his published essay in 1932 titled "Five Years Hence": "We shall escape the absurdity of growing a whole chicken in order to eat the breast or wing, by growing these parts separately under a suitable medium." (The Australian). This may sound reasonable, but at the time such was considered "the unattainable fantasies" without any supporters. Now after nearly 80 years, the concept begins to sound plausible. Human technological progress continues to amaze me, and I cannot help but wonder where our limits are. Would it be it for us just to be astonished? Although technologies seem to continue enhancing and changing our future, isn't it necessary for us now to confront the history made of our cruel behaviors - how we've inhumanely treated and are still treating other animals for our own desire? No matter how advanced technology can be, if we disregard our ability of reconsideration for others, won't other problems come to surface in different dynamics? I would be thrilled to see any of us here to look back, look around us, and give a thought - then to make changes in our actions with the new point of view. Please try anything you could and give yourself an opportunity to think in your way. As we've all seen the past history of mankind, a change of an action by each individual can lead to significant transformations. Written by Ayumi Masubuchi
Translated to English by Pauline Chu English proof-read by Jonny Robertson <Reference Links> Sahara Forest Project: The Culture Pool of Algae by National Geographic http://news.nationalgeographic.com/news/2010/01/100122-green-desert-oasis-sahara-forest/ Sahara Forest Project by Bellona http://www.bellona.org/subjects/sahara-forest-project Greener Power Generation Continues to Advance by Suzanne Shelly Stories about people who rescue abused farm animals, and the animals who take care of each other. Part 1 Part 2 Photograph by Jorinde van Ringen, My Shot, on National Geographic A beautiful photo of friendly cows. 。。。。。。。。。。。。。
<Gather the courage to watch these videos about factory farming. Visit our Courage section where you'll find a list of links to videos and petitions.>
How CFT views "Cruelty-Free Living":
- Abstaining from eating food that comes from livestock breeding & raising systems that mistreat animals.
- Abstaining from cosmetics or body products that come from companies that use animal ingredients,
or use animal testing.
- Abstaining from clothing, shoes, bags or accessories made with fur or leather or that comes from companies that mistreat animals.
- Abstaining from any industries that exploit animals, including pet trade, entertainment businesses such as circuses, and animal experiments in scientific research facilities.
Many of these ideas overlap with veganism. It's a lifestyle where we as the human species can do our best to consider how we can both contribute to human society and to coexist with other species on the planet. How CFT views "Animal Advocacy" :
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培養肉 / Hydroponic Meat
